ご存知ですか?先進医療。
みなさま、お久しぶりです。
暑い日が続いておりますが、体調など崩されずにお過ごしでしょうか?
夏ですので暑いのは良いのですが、・・・暑いですね(笑)
さて、今回は先進医療の一部をご紹介させていただこうと思います。
みなさま、先進医療と聞くとどういった医療を思い浮かべますか?
ざっくりと
・・・ガンのためのなんかすごい医療技術・・・
といったイメージかと思います。
正解です☆
ひとことに ガンの治療のための先進医療 といっても数十種類あります。
また、 歯周病が進行して失われた歯の周辺組織の再生やアルツハイマー病の中でも若年でおこることの多い家族性アルツハイマー病の診断など、ガンに限らず様々な医療分野の先進医療技術があります。
その中でも今回はガンと同じくらい身近な病、【白内障】 の先進医療技術についてお伝えしたいと思います。
白内障とは、 目の中にある水晶体の中のたんぱく質が 白く濁る病気です。
濁ることによって目の前の景色がかすんで白っぽく見えたり、まぶしくて見えにくくなります。
外傷によるもの、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として若年層で発症しているケースも増えています。
残念ながら点眼薬や内服薬では症状を改善させたり視力を回復させる効果はなく、日常生活に支障がない状態であれば経過観察となります。
その後症状が進行し、日常生活に支障をきたすようになったら 濁った水晶体を眼内レンズに置き換える手術が行われます。
眼内レンズには二種類あり、
・単焦点眼内レンズ
・多焦点眼内レンズ(単焦点眼内レンズを改良したもの)
があります。
■白内障治療のための先進医療
【多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術】
一般的に普及している単焦点眼内レンズは 遠方、もしくは近方のどちらか一点のみにしか焦点が合わせられず術後も眼鏡が必要となります。
レンズの種類 \ 見え方 | 手元 | 中間 | 遠く | |
多焦点眼内レンズ | 屈折型 | ○ | ◎ | ◎ |
回折型 | ◎ | ○ | ◎ | |
単焦点眼内レンズ | 手元のみ 焦点を合わせる |
◎ | 要眼鏡使用 | 要眼鏡使用 |
遠くのみ 焦点を合わせる |
要眼鏡使用 | 要眼鏡使用 | ◎ |
単焦点眼内レンズへ改良を加えた多焦点眼内レンズは更に二種類に分かれ
・中間から遠方がよく見える屈折型
・手元と遠くがよく見える回折型
の二種類があり、これらの特長をふまえご自身のライフスタイルに合わせて眼内レンズの種類を選びます。
手術の方法としては、角膜を2~3ミリほど切開し、
超音波を使って濁った水晶体を細かく砕いて吸引します。
次に折りたたんだ多焦点眼内レンズを入れ、目の中でレンズを開きます。
手術時間は15~30分で術後の痛みはほぼなく、入院期間は2~3日くらいです。
乱視のある方は追加で乱視の矯正手術が必要な場合もあります。
多少点眼内レンズはどこにでも均等に焦点が合うわけではありませんが、眼鏡のかけはずしのわずらわしさから解放され、手術によって老眼も同時に改善されるのでとても有効な白内障手術の選択肢となります。
青森県内でもこの手術を受けられる医療機関があり、八戸にあります。
高額になりがちな先進医療ですが、『備えあれば憂いなし』。
ご自身はもちろんのこと、ご家族のことも考えてみてどんなものなんだろう…と少しでも興味を抱いていただけたなら嬉しいです☆
下書きを残した昨日はお天気が良かったのですが、本日は久しぶりの穏やかな雨です。
ちょっと肌寒いです…
夏風邪は長引きますので特に朝の寒さで体調を崩されませんようご自愛くださいませです☆